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サモアンファッションはとってもカジュアル
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    「世界の民族衣装」
    文・写真:椰子ノ木やほい (アメリカ合衆国・ミシガン州在住)

     南太平洋に浮かぶ小国サモアは、1962年に太平洋島嶼国の中ではいちばんに独立を果たした国だ。サモアの人々はサモアをポリネシアの中心と信じ、自国に対する誇りはなかなかのもの。それだけに伝統を重んじる気持ちは強いようだ。

     そんななか、服装はというと気候が常夏だけにかなりカジュアルといえる。なんの前知識もなくはじめてサモアの空港に降りたったときの衝撃は今でもはっきりと覚えている。送迎でごったがえす空港にいた人々の身なりはあまりに南国的というか、くつろいでいるというかラフだった。日本の様相と対比して呆然としてしまった。

     なにしろ、見かける人々のほとんどは男性は腰に布を巻きつけているだけで足元は裸足かゴム草履。女性はさすがに上半身が裸ということはないにしても、Tシャツを着てやはり腰に布を巻いているだけだ。空港にお客人を迎えに来るスタイルがこれなのだ。もちろん、日本に「十二単」があるように、サモアにだって古来からの伝統的天然素材を用いた、それに匹敵するような衣装もあるにはあるが、現代では儀式用にしか使われないのでここでは現代の衣装を紹介する。

    サモアの人々の普段着はラバラバにTシャツ

     腰に布を巻くこのスタイルをサモアではラバラバ(lavalava)と呼ぶ。サモア語でイエ・ソロソロと呼ばれるコットン生地を無造作に巻くこのラバラバスタイルは、男女とも愛用し普段着として扱われる。

    高校で先生をしている人たちの服装

     日本でいう「スーツ姿にネクタイ着用、足元は革靴」に代わるサモアの男性のスタイルは、無地の布で仕立ててある、イエ・ファイタガと呼ばれるポケット付き巻きスカートで、襟のあるシャツと組み合わせれば正装として通用する。この場合も足元はゴム草履でかまわないのがご愛嬌だ。女性は南国らしい色、模様のコットン生地で作った“プレタシ”と呼ばれるツーピース姿が一般的な正装だ。

     赤道に近い国サモアの暑さは半端ではない。汗ばんだ衣類を放置すると、高温多湿のため、またたく間に服にカビが生えてしまう。毎日の洗濯は必須というわりに、庶民の家庭に洗濯機は普及していない。薄い生地1枚で作られるこれらの衣装は手洗い洗濯も簡単で風土にあった衣装といえるのだろう。

    ある高校のサモアンカルチャーデー。グループで同じ布を買えばおそろいのユニフォームも簡単にできる。
    ある高校のサモアンカルチャーデー。グループで同じ布を買えばおそろいのユニフォームも簡単にできる。


     
    ≪椰子ノ木やほい/プロフィール≫
    サモアに住んでいた頃は、毎日ラバラバを愛用していた。上衣はTシャツ、下半身はスカートやジーンズの代わりに薄い綿生地を腰に巻きつけるだけ。ラバラバを巻くと南国に住んでいることを実感できて心地よかった。その日の気分で生地の柄を選びそれなりにおしゃれもできた。夫はミシガンで暮らす今でも、夏になるとパジャマの代わりにラバラバを愛用している。
    HP「ぼへみあん・ぐらふぃてぃ」 ブログ「みしがんでぃず」
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