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オペラハウスでの実習体験(オーストリア)
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    『世界の教育事情』
    文:パッハー眞理(ウィーン・オーストリア)

     オペラの演目は大体3時間ほどかかる。中には「ヘンゼルとグレーテル」のように子ども用のオペラもあるが殆どの演目は大人用だ。

     芸術の都であるウィーンには4つもオペラハウスがあり、日替わりメニューのようにオペラを上演している。特に世界3大オペラのひとつと言われるウィーン国立歌劇場では世界でも一流の歌手やら指揮者が来て演奏する。しかも立ち見席は400円くらいと安く見ることが出来る。ウィーンは世界中の音楽留学生にとってはまさに宝庫だ。

     そんなウィーンの小・中学生にとって面白い実習がある。
    それはオペラハウスのステージを生徒たちが実体験しようというものだ。国立歌劇場のような所ではさすがにこのプロジェクトは出来ないが、オペレッタで有名なフォルクスオーパーで実現できる。いつも「受け身」だけの小さなお客さまもその日は「実体験」出来る日だ。

     衣装係りの人がオペラで実際に使用されているコスチュームを着せてくれたり、メイクの人からはオペラ用のメイクをしてもらったり。男の子たちはステージの上に組まれた高いやぐらの上で、照明係りから説明を受けながら実際にライトを扱わせてもらえるのだ。衣装をつけ、メイクをした人たちは、ステージの上で簡単なセリフを言わされる。舞台監督も特別に子どもたちのために説明してくれて気分はすっかりオペラ歌手? 小さい頃から裏方、舞台監督による課外授業。とても素敵な生きた教育だと私はうらやましく思う。

     将来の歌手がもしかしたら誕生するかもしれない。

    ≪パッハー眞理(ぱっはーまり)/プロフィール≫
    ウィーン生まれで東京育ち。ピアノ教師兼ライターとしてウィーンに暮らす。とうとう海外生活は33年目に突入。日本にいた時よりもはるかに外国暮らしが長い。毎日愛犬コッカースパニエルと自然の中を散歩して気分転換をはかっている。UCC上島珈琲、新卒OLを元気にするサイトの特派員もつとめホットな話題を提供している。オーストリアプレスクラブコンコルディア会員。著書『アウガルテン宮殿への道』ショパン刊がある。
    カテゴリ:『世界の教育事情』 | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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