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全国から高校卒業生が大集結!(オーストラリア)
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    『世界の教育事情』
    文:ケイブ(ゴールドコースト・オーストラリア)


     毎年11月半ばから12月初旬はオーストラリアでは卒業シーズン。この時期、ゴールドコーストの中心地サーファーズパラダイスは数千人もの高校生であふれかえります。卒業記念パーティのために全国から集結するのです。

     通称スクーリーズと呼ばれる彼らは、コンドミニアムを借りて2〜3週間ほど滞在します。昼間はビーチやテーマパークで遊び、夜はパーティをして連日連夜の大騒ぎ。州によって卒業の日が違うので、第一弾、第二弾と押し寄せてきます。州を越えて新しい友達を作ることや、たくさんの仲間で集まってパーティ騒ぎをするのが楽しいようです。

    18歳から飲酒が認められているので堂々と飲酒ができるのですが、酔っ払った高校生がホテルのベランダで騒ぐ姿は当たり前。通行人めがけて卵を投げつけたり、ビールを浴びせたり、したい放題!

     観光業がメインのリゾート地ですがこの時期ばかりはホリデーにはお勧めできません。近隣住民にとっても赤丸要注意。サーファーズパラダイスにはできるだけ近寄りません。近辺市街地にもスクーリーズが車やレンタルバイクで出没するので、運転にはいつも以上に気を配り、視線を合わせないようどきどきです。

     さらに麻薬や喧嘩で逮捕者が出るのも毎年のこと。その多くは、高校生にまぎれて騒ぎに来る大人たちのよう。市は対策として、本物の高校生を証明するIDを発行しています。そして、街中には警察が24時間体勢で待機して目を光らせるのです。

     日本では卒業シーズンといえば涙々の感動の場面いっぱいですが、ゴールドコーストでは日本領事館から注意喚起のお知らせが出るほど危ないものなのです。

     宿泊施設側もこんな大騒ぎの子供たちがいては他の宿泊客の迷惑になるので、「スクーリーズお断り!」を謳っているところもあります。それでもどのホテルにも高校生の姿が見えます。実は親が代わりに予約を取っているというのです。1年以上前から予約が埋まるので、親子そろってこのときのために備えているのです。

     わが子がこのイベントに参加するといったら気が気ではないと思いますが、18歳未満にもかかわらずアルコールを差し入れした親がニュースで報じられたこともあります。そうかと思えば、この乱痴気騒ぎに参加させまいと海外旅行をプレゼントするケースもあるようです。

     いろいろと問題はあるものの高校生にとっては記念すべき一大イベント。2歳の息子が大きくなるまでに、少しでも健全なものになってほしいと願うのみ……今から気の早い心配をしています。


    ≪ケイブ/プロフィール≫
    日本での外資系ITメーカー勤務の後、海外生活を実現させるためオーストラリアに渡る。ITマネージメントを現地大学院で学んだ後、永住権取得。現在は、一男の母、主婦、そしてIT関係でパートタイムで働く日々。次なる夢はエッセイストとして活躍すること。がんばります
    カテゴリ:『世界の教育事情』 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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