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家庭内論争の主役?!オランダの駄菓子
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    『世界の駄菓子』
    文・写真:澤野禮子(オランダ・アムステルダム在住)


    「今日はヘビ食べる?それとも,クモ?」
    「うーんとね、毛虫がいいや。ある?」
    「ない」
    「あっそ。じゃ、クモでいいや。クモ頂戴」

     ちなみにこれは、万国ビックリショーで交わされる会話を抜粋したものではない。ごく普通のオランダの子供たちが日常口にするフレーズである。それにしても、かなり気色が悪い。ヘビ食べる?とは、一体何ぞや?実はこれ、駄菓子について話し合っているのだ。オランダの駄菓子は、総称でSnoep(スヌープ)と呼ばれる。これは実際、ただのグミ菓子であって、日本の駄菓子のように、バラエティに富んでおらず、結構味気ない。その代わり、その形態は軽く500種を超えるのがミソで、ありとあらゆる色や形が揃っている。従って、ヘビとかクモの形をしたものも当然存在するというわけである。
    この、縄のようなスヌープは、通称・“タウ(紐)“。最も人気があるスヌープのうちのひとつ。
    この、縄のようなスヌープは、通称・“タウ(紐)“。最も人気があるスヌープのうちのひとつ

     このスヌープを買うには薬局へ行く必要がある。何だか意外な感じがしないでもないが、大手薬局でだけ販売されているためだ。このスヌープ、子供に限らず、女性にも大人気。つまみながら出勤するOLもいるし、家庭の主婦らは、体重を気にしつつも、スヌープ・ジャンキー(駄菓子漬け)と称してはばからない人もいるほどである。

    スヌープの形態は千差万別
    スヌープの形態は千差万別

     また、家庭内問題の核となる存在でさえある、といったら大袈裟に思われるだろうが、このスヌープ、嫁姑問題の理由第1位の座を獲得したという統計まであるくらいだ。歯に悪いという理由で大抵の親が買い与えないスヌープを、おじいちゃん、おばあちゃんの世代が、孫を溺愛するが余り、これでもかと与えるため、親子2代の間でスヌープ賛否両論が交わされることとなり、下手をすれば絶縁に発展するまでの家族会議を、堂々と提供してしまう存在なのである。

     たかが駄菓子、されど駄菓子。生活に密着しすぎた感のあるスヌープだが、オランダにお越しの際は是非一度、お試しあれ。やみつきになること、請け合いだ。これならば、家族内で物議をかもし出すのも無理はない味、かも!?

    ≪澤野 禮子 (さわの れいこ)/プロフィール≫
    最初スヌープを見たとき、その着色料のどぎつさに驚いたが、それもはるか昔のこととなってしまった。幸い我が家では、家庭問題が引き起こったことはないが、自らも、りっぱなスヌープ・ジャンキーと認めている。
    お気に入りは、日本でも人気のHARIBO。





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