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エコロジーおむつ
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    『各国エコロジー事情』
      文・写真:ツムトーベル由起江(キール近郊・ドイツ在住)

    エコおむつ

     オムツでエコロジーといえば、まず思い浮かぶのが「布オムツ」。でも「紙オムツ」でもエコ商品になれる!と果敢にチャレンジしているのがMOLTEX ökoというこのオムツだ。さて、どこがエコロジーなのかというと…?

     パッケージを開けてまず目につくのがオムツの色。真っ白ではなく、いかにもナチュラルな薄茶色。このオムツの生産工程では、ダイオキシン発生の原因である塩素系漂白剤を一切使わず、また漂白工程自体も最低限におさえているというのがその理由。ゴミ処理時に有害物質が出ることもなく、工場廃水への環境負担も減らす工夫なのだ。

     さて、肝心の原材料はどうだろう。MOLTEX社によれば、50%以上がパルプなどの再生可能な資源とのこと。この再生可能な資源とは、木材や植物性油脂など適切な生産管理を行えば継続的に入手できる資源のことで、原油などの枯渇性資源とは対極をなす。特にパルプについて同社は、森林の維持管理を適切に行う認証を受けた生産者からのみ仕入れるという力の入れようだ。

     また、このオムツの大きな特徴は、生分解できる部分が多いこと。カバー部全体と吸収部のジェルの2割、そしてパッケージも、バクテリアや微生物によって最終的に水と二酸化炭素に分解でき、有機ゴミとして処理できる材質なのだ。他社のビニール製パッケージと比べても遜色のない外袋は「空になったら、有機ゴミ用袋としてご使用下さい。このままコンポストに捨てても数週間で分解されます」との表示つきだ。

     ひとつだけ残念なのは、このオムツを使用後、有機ゴミとして処理できないことだ。それは、生分解できる材質の使用がまだ100%に至っていないため。この辺り改善の余地はないのか同社広報に尋ねたところ、同様の質問がよくあるそうで「もちろん最終的目標は有機ゴミとして処理できるオムツを開発すること。お客様からも叱咤激励を受けており、依然開発に努力を重ねている」という返事がかえってきた。「環境にやさしく」を徹底するドイツ自然派ママのお眼鏡にかなう画期的なオムツが登場する日もそう遠くないのかもしれない。


    ≪ツムトーベル由起江/プロフィール≫
    レポート・翻訳・日本語教育を行う。1999年よりドイツ在住。NHKラジオジャーナル、MAGAZINE ALCなどで、ドイツの社会面から教育・食文化までレポート。ドイツ人の夫、6歳の長男、3歳の長女、1歳の次女とともにドイツ北部キール近郊の村に住む。趣味は本屋や図書館で楽しいドイツの絵本を探すこと。
    カテゴリ:『各国エコロジー事情』 | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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